茨城県いちご経営研究会会長 鷺谷一雄様によるコフナ太陽熱還元消毒 通常ベタと不耕起比較
【使用資材】
通常ベタ(いばらキッス・とちおとめ)→コフナMPss+ビオマス有機(コフナ菌群のエサ)
不耕起(とちおとめ)→フランスコフナ+ビオマス有機(コフナ菌群のエサ)
『不耕起栽培でのコフナ太陽熱還元消毒(コフナソーラー法)概要』
前作2022年秋定植からの、とちおとめハウス2棟の不耕起栽培にともない、太陽還元消毒も不耕起栽培用のコフナ太陽熱還元消毒を実施し今作で2度目。通常は機械撒き散布に適した小粒ペレット資材のコフナMPss(15kg)をメインに使用するが、不耕起栽培では畝上に手撒きする事から、使用数量が少なくて済む、苗でも使える菌密度の高いフランスコフナ(15kg)を1ハウス0.32反で1袋半使用。ビオマス有機(15kg)は3袋。通常のベタで同じ面積でのコフナMPssは5袋、ビオマス有機も同数の5袋使用。
今作2023年6月12日太陽熱還元消毒(ソーラー法)開始
「不耕起栽培 (フランス)コフナ太陽熱還元消毒 資材投入」
上記概要説明での資材投入後 機能性の高い小型耕うん機で畝上を薄くしっかり耕うん
※上記小型耕うん機は消毒完了後、畝上に少な目の肥料・土壌改良剤等を撒いた後の耕うんにも活躍する。
『不耕起栽培 (フランス)コフナ太陽熱還元消毒 前日・当日作業内容』
鷺谷一雄様 談
「被覆前日に両サイドからミストエースにてたっぷり散水し、畝全体を湿らせます。
被覆後は、点滴チューブにて畝間通路に水がたっぷり溜まるまで灌水する(8時間程)。
ガボガボ状態にすることで畝全体に水がむらなく浸みわたります。」
コフナ太陽熱還元消毒 開始後
2023年6月~9月まで、日本付近では、夏季は太平洋高気圧の張り出しが弱くなり気温が低く日照時間が少なくなる傾向があり、西日本日本海側では降水量が多くなる、確率100%のエルニーニョ現象を気象庁が発表しました。
2023年6月23日、エルニーニョ現象と6月8日頃からの梅雨入りで、前日夜遅くから早朝にかけて、押し入れにしまった毛布を取り出す様な肌寒い気温状況で、鷺谷一雄様から、早朝5時時点(気温16.9℃)のコフナ太陽熱還元消毒の進捗のご報告を頂きました。
鷺谷一雄様 談
「雨と曇天が続く日々ですが、6月23日早朝5時
不耕起の畝20㌢地温はこんな感じです。
コフナが働いていますね❗」
きれいに被覆された南北ハウスの不耕起畝
20cm下地温 34℃
鷺谷一雄様 談
「同日に撮った通常ベタでの太陽熱還元消毒の画像です。
地温については不耕起地温と同等もしくは
ちょっと低い感じです。不耕起でもコフナソーラー法は
十分に地温の確保ができるってことですね」
通常のベタでの密着度の高い被覆の様子
20cm下地温 33℃
不耕起が34℃通常のベタが33℃ ほぼ一緒 厳密には不耕起が1℃高い
鷺谷一雄様 談
「畝が形成されていますので、表面積が広いのが要因かと思います。」
翌日 やや晴れ 6/24(土)PM4:05 不耕起 20cm下地温 43℃
翌々日 晴れ 6/25(日)PM4:12 不耕起 20cm下地温 47℃