屋号(氏名) | 渡辺 博務 | |
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栽培品目 | 米 | |
販売場所 | すこやか亭 | |
エリア | 新潟県新潟市 |
渡辺 博務
取材記事や農業技術体験を紹介
2020年10月05日
今回訪ねたのは、新潟コシヒカリの産地でもある、新潟県新潟市(旧豊栄地区)です。九州・四国で被害をもたらした台風16号が北上、新潟県を通過した後の9月2日(木)でした。
旧豊栄地区(豊栄駅)へは、東京駅から上越新幹線MAXとき号に乗り、終点の新潟駅へ。そこから在来線に乗り換え、ワンマン電車の山形方面へ向かう白新線に揺られること約20分。
まずは株式会社ナガイ(新潟県コフナの代理店)へ、そこで社長の長井さんと挨拶をしたのち、お昼でも…と案内されたのは、新潟市(旧豊栄地区)で見どころの「水の公園 福島潟」。今までに220種類以上の野鳥・350種類以上の植物が確認されている自然の宝庫。「21世紀に残したい日本の自然100選」にも指定されているところ。食事は、その公園内の昔の民家を再現した趣のある空間で、福島潟を見渡しながら楽しめるお食事処「舟川」へ。名物は、100%生そば粉を使ったそば。入口には地元特産品の販売コーナーを併設。
ちょうどそこで、「すこやか亭」でも大変好評いただいている冬の人気商品「ごん作もち」が特産品として販売していました。
午後は、(株)ナガイ、長井社長と20年来のお知り合いでもある生産者の渡辺博務さんのところへ。渡辺さんの家に着いたとき、「ちょっと、畑を見てくるから家の中で待ってて!」と、一人娘の旦那様(アメリカ人)を軽トラの助手席に乗せて畑へ。玄関には、1歳7ヶ月の肩まで伸びた毛先のカールがとっても印象的なかわいいお孫さんが出迎えてくれました。
う~ん。とてもインターナショナルな生産者だ!と…。
渡辺さんのお宅では、奥様をまじえて、こふなまいの話をお聞きしました。
(株)ナガイの長井社長がコフナを知ったきっかけは、昔からお付き合いしていた千葉の富津にある海苔の生産者(ニチモウの海苔の機械『ワンマン』を使用していた取引先)からニチモウの「コフナ」を紹介されたことからはじまったとのこと。
👤ニチモウ:コフナを使ったお米と、使わなかったお米と違いがありますか?
👤渡辺:最初の頃は、出来具合がぜんぜん違ったんで、驚いたと同時に嬉しかったのを覚えてるけど、今ではそれが当たり前になっているかなぁ。
長年コフナを使っている人にとっては、わからないようですね。慣れというものでしょうか。
ニチモウコフナを使うと土が生き返るといわれていますがコフナを使うと野菜の旨みが違うとかありますかね?
さすがは米どころの新潟コシヒカリ。美味しさではすでに最高のレベルにあると言えるのでしょう。
わくわく広場とは…(株)ナガイ 長井社長が経営している直売所。豊栄市を中心に、生産者が自ら作った農産物やお花(豊栄市は、地元では有名な花の生産地)その他、農産物を中心に、地元の名産品、水産加工品を販売。新潟では手に入らない柑橘類などは、九州の産地から届けたりなど、商品は多数に渡る。価格は、生産者が自ら価格を決め、商品一つ一つには生産者の名前が明記されている。そのため、消費者は生産者を選んで購入することができる。平日で800人。土日で1,200人、多いときで1,500人のお客さんが買いに来る。人気の直売所。
ニチモウ市場に出したときにコフナを使っているのと使っていないので値段の格差はないんですか?
一反歩(300坪)1町(3,000坪)×8 24,000坪
コフナの生産者の方からみれば、ごく自然な光景ですが、鳥など動物は、農薬を極力使わずに育てるコフナを使用した田んぼには餌を食べにくるそうです。鳥が餌を食べにくるということは、健康な土壌のため、その田んぼには虫がたくさんいるということです。鳥が虫を食べにくるのはとてもありがたいことですが、稲の成長段階の時には鳥が田んぼに降りることで稲を倒し、生産者の方は、その稲をおこすのも作業の一つになっています。
と、渡辺さんと別れを告げたあとは、「今月食べている“こふなまい”の新潟コシヒカリが新米に切り替わるのは…。」と顔がほころんだのは言うまでもありません。