コフナとは

土に生命力を取り戻す

コフナとは

フランス語のCOMPAGNIE(会社・仲間)・FUMURES(腐植・堆肥)・NATURELLES(自然・天然)のそれぞれの頭部分を組み合わせた造語です。フランス農務省及びバイオロジカルアグリカルチャー連盟より堆肥生産部門で「Bio d’or(バイオの金賞)」を受賞しています。

コフナの由来

コフナの誕生・歴史

コフナ施用率

国際ブランド資材としての「コフナ」

「コフナ」はパスツール研究所の指導のもと改良が加えられ、現在、全世界の40数カ国で実用化される国際ブランド資材に成長しました。中には砂漠の緑化に使われている地域もあり、まだまだ未知の可能性も秘めています。今日、多種多様な微生物資材が開発・商品化されていますが、あくまで天然素材100%にこだわり、自然の摂理に従う「コフナ」の信頼性は高く、地元フランスではほとんど競合商品がありません。たとえば、高級ワインの世界的な生産地であるボルドー地方の50%、ブルゴーニュ地方の30%、シャンパーニュ地方の90%のブドウ畑で施用されています。「コフナ」の開発にあたって、世界中特にヨーロッパを中心に科学的に選別された原菌を使用しております。原菌の保管にはフランスだけでなくスイスにも眠らせた状態で保管されています。この中には日本古来の有機農法の水田から採取できる菌も含まれています。使用されている微生物のルーツが明確な点も「コフナ」の信頼性を高めています。

年表

  • 1940
  • パスツール研究所(仏)プレボー教授(A.R.Prevot)の下、
    土壌中の腐植と微生物の研究が始められる
    現在のパスツール研究所 現在のパスツール研究所
    プレボー教授 プレボー教授 1981年当時80歳
  • 1950
  • コフナ社※設立(仏)。本格的に販売開始
    ※COMPAGNIE FRANCAISE DES FUMURES NATURELLES
    (FRENCH NATURAL-HUMUS COMPANY)
    コフナ社 コフナ社
    コフナ工場内部風景 コフナ工場内部風景
    北フランスBAVAY工場 北フランスBAVAY工場
  • 1953
  • ドイツやスイスなどの欧州・アフリカで使用される
  • 1969
  • フランス農業協会にて、コフナには27億/gの微生物が含まれていると分析される。
  • 1973
  • ソフィコメックス社がコフナを日本に輸入
  • 1979
  • ニチモウ㈱での取り扱い開始
  • 1981
  • パスツール研究所 ギゼー博士、コフナ社モロー社長(現社長の父)の指導により東富士農産㈱にて国産コフナの試作開始、翌年“コフナ1号”販売開始
    東富士農業㈱ 東富士農業㈱
  • 1983
  • 1983年 “コフナMP”“MIC-108”販売開始
    コフナMP MIC-108
  • 1987
  • バイオポストアジア㈱が、フランスの支援を受け設立
    コフナ販売代理店を中心に第1回コフナ会が実施される
  • 1989
  • コフナ農法普及協議会設立 8月22日設立総会実施
    フランス農務省及びバイオロジカルアグリカルチャー連盟より
    コフナ-バイオポストは堆肥生産部門でBiod’orを受賞
    コフナ農法普及協議会設立
    フランス農務省及びバイオロジカルアグリカルチャー連盟
    Biod’orを受賞
  • 1993
  • “コフナ1号”“コフナMP”が農林水産省より農林水産大臣賞を受賞
    農林水産大臣賞を受賞
    農林水産大臣賞を受賞
  • 1997
  • コフナ普及用ビデオ「コフナ・ソーラー法」の完成
  • 2000
  • コフナ普及用ビデオ
    「小野さんのキュウリ作りコフナの地温効果と団粒化」の完成
    コフナ1号、コフナMPを特殊肥料届出より
    汚泥発酵肥料として普通肥料登録へ変更
  • 2002
  • コフナ普及用ビデオ
    「健康な土から健康なお米を!~コフナを使った米作り~」の完成
  • 2003
  • 小冊子「よくわかる 微生物パワーで生きた土つくり ~コフナのススメ~」を上梓
  • 2005
  • コフナWEBサイト開設
  • 2008
  • コフナ農法普及協議会 20周年記念総会開催 20周年記念資料集作成
  • 2012
  • コフナMP-SS販売開始
  • 2018
  • コフナ農法普及協議会 30年記念総会開催 30年記念資料集

近代農業の弊害

近代農業の弊害近代農業の弊害

近代農業の弊害を最初に体験したフランス

土のメカニズムの根源である「腐植」を、世界で最初に科学的に解明したのが、微生物研究の権威であるフランスのパスツール研究所です。農業先進国フランスは、日本より半世紀以上も前に近代農業の弊害に直面しました。それは第一次世界大戦後の復興と、それに続く繁栄期に食糧需要が増大したことで起こりました。工業先進国でもあったフランスは、第一次世界大戦で培った化学兵器の生産技術を応用して、農薬や化学肥料の大量生産技術を確立します。これを機に、作物増産に向けて機械化と化学肥料や農薬を大量に使った大規模・近代農業の時代に突き進むことになります。当初、目ざましい増産に成功するのですが、やがて土壌の劣悪化による収穫量の低下、作物の品質低下、連作障害、病虫害の異常発生などに悩まされるようになります。対策を迫られたフランス政府は、原因の解明をパスツール研究所に依頼しました。1943年に調査・研究に着手した研究チームは、「土のメカニズムの根源は腐植にあり、腐植が損耗すると作物の基幹である根に障害をきたし、単位収穫量が減少するばかりか、病虫害や気象変化に弱く、不健全で品質も劣る作物しか収穫できなくなる」と、まさに近代農業の弊害の核心をついた結論を導き出しました。そして、腐植を増やすには自然の力にその一部を頼らざるを得ないことも発見しました。このことから研究チームは、多種多様な有益微生物を動物の腸内や肥沃な土壌などから選別・収集して、これを絶妙なバランスで有機質100%の培地に添加し、堆積・発酵させる培養技術を開発したのです。

世界初の微生物資材

微生物資材

微生物資材のルーツ「コフナ」手間をかけずに確実な土つくりを実現

手間をかけずに確実な土つくりを実現。「コフナ」は土のメカニズムの根本である腐植を、世界で最初に解明したパスツール研究所の指導を受け、同研究所が開発した培養技術を使い、フランス・コフナ社が世界で初めて商品化した土壌改良の微生物資材です。

微生物資材

良い土にはたくさんの微生物が絶妙なバランスですんでいる

「コフナ」は世界中から科学的に選別された多種多様な原菌を、高密度に存在させています。糸状菌、放線菌、細菌の3大微生物の全てと、好気性・嫌気性両方の性質を備え、高温・低温に関わらず活動できる大変バランスの良い微生物資材です。「コフナ」は有機物100%で構成されているので、コフナ菌群が有機物を分解し腐植を作り出すだけでなく「コフナ」自体が腐植となります。したがって、経験とカンに頼る不確実で手間のかかる土つくりを解消し、容易にしかも安定した土壌改良を行ないます。「コフナ」は発売当初から、微生物資材としてのほぼ理想的な完成度を備えています。それは、大統領が「政府の最も重要な仕事は、国民に安全な食糧を不足なく供給すること」と発言するように、食糧や農業に寄せるフランス人の高い理念が生み出したものです。最近のフランス農業の傾向は、生産効率重視のアメリカ型単一品種・大規模栽培方式の農業に距離を置き、各地方に特有な品種の復活や伝統的農法を取り入れた回帰型農業を試みています。

代表的な菌名

代表的な菌名代表的な菌名

コフナの主幹となる微生物

コフナに含まれる微生物群は好気性微生物及び嫌気性微生物共に含みます。その中でも嫌気性微生物を多く含み、高温に強くセルロースの分解能力の高いものが科学的に選別されています。微生物は多数に及びますが、その中でも主幹となっている微生物の一部を紹介いたします。

●クロストリジウム サーモセラス
セルロースを分解して糖類を発酵生産

●クロストリジウム パストリアナム
空気中の窒素固定。グルコース・ガラクトース等も分解

●バチルス セルローゼ デイゾルブンス
セルロースをゆっくり分解

●シュードモナス属・アグロバクテリウム属・フラボバクテリウム属等のリン分解菌なども含まれています。フィチンを分解してリン酸を生成する放線菌や糸状菌も含まれています。

いい土とは

微生物資材

根にとって快適な生活環境であること

植物にとって良い土にするためには、土の中に有機物があり、それをエサとする微生物がいることが必須の条件です。その上で良い土とは、作物の根にとって快適な生活の場が備えられていることが必要です。

いい土の3つの条件

いい土の3つの条件
共生菌(VA菌根菌)や共存菌(根圏微生物)が根の表面や周りに
すみついて、根と微生物との共存共栄関係が築かれていること
いい土の3つの条件
作物の生育に必要な各種の養分がバランス良く含まれ、
しかもそれらの養分の消化と分解が円滑に行なわれ、
根が自由に吸収できるような養分供給能力を備えられていること
いい土の3つの条件
根が何の制約も受けずに、自由に伸びやかに
生育する条件が備えられていること

「腐植」は土つくりの根本 「団粒」は機能する土の基本構造

分解された有機物は、養分となって植物に吸収されますが、一部が吸収されずに残り、互いにくっつき合って「腐植」となります。この腐植が糊の役目となって、土の粒を周りに集めて直径数ミリの粒を作ります。これが「団粒」と呼ばれるものです。このクッション性のある団粒構造の出現こそ、土の機能を発揮させる理想的な環境なのです。